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レター内容

2016年03月15日(火) | お知らせ

パコムからのメッセージ【2月】

2016年2月
 
パコムからのメッセージ【2月】
 
立春を過ぎて少し日の入りが遅くなってきました。まだまだ風は冷たいけれど、光の春を感じる毎日です。
先日、企業人権セミナーの一環でワーク・ライフ・バランスを考えながら「介護と仕事の両立」などというテーマについて
セミナーを実施させていただきました。
お願いしたい講師の方の都合がつかず、急遽私自身が登壇することになり、ちょっと焦りましたが、いろいろな方から「介護」についての現状をお伺いしながら、お話をさせていただきました。
皆様、ご承知のとおり、日本の人口は、減少が続いております。その中で労働人口は、増加をしています。
少子高齢化なのにどういうことか?というと60才以上の方の就労率が上がっているのです。労働力を補うために、高齢者も女性も社会参加をしようという考えが浸透してきたのですね。そんな中で、働きながら親(もしくは近い肉親)のお世話をするということは、老老介護も含め、これからの大きな課題となるでしょう。
データによると1年間に10万人は、介護のために離職しています。
さて、私自身は「介護」と言っても、7年前に他界した父を半年余り看ていただけなのですが、人それぞれ大変さは違います。その人の感じ方によっても肉体や精神の疲弊は、差があります。今、社会で叫ばれている「ワーク・ライフ・バランス」(以下WLB)は、介護と仕事とプライベートの時間をどのように切り分けるか?ということでしょうが、数学の答えのように決まった割合があるわけでなく、真面目な人ほど、介護と仕事に忙殺されて、リラックスの方法も得ないままバランスを崩してしまいます。
幸い私は、母や妹たちもいたので、普段の現場はお願いして、病院とのやりとりなど事務的なことは、私が担うという役割分担ができました。そのうえ根っからのいい加減な性格が幸いして会社と病院を行き来しながら、出来ることを出来る時間に、と考えていました。しかしながら、近くに頼る人がいない方も多数おられると思いますが、公的機関とうまく連携を作って、1人で抱えこまないようにすることです。
心と体が健康でないと、介護も仕事もうまくいくわけはありません。WLBがいくら提唱されても自分自身が意識を持っていなければ、介護中は深い暗闇の中に落ちていきます。我が親の変り果てた姿を見るのは、誰しも辛いことだし、介護者も被介護者も現実を受け入れられないのです。当然、優しくもなれません。
私自身は、深呼吸とお風呂にゆっくり入るというお金も時間もかからないことで、リセットしていました。  1,2,3と息を吸って、2秒ほど息を止めて、10秒ゆっくり息を吐く。これの繰り返しで「うつ」状態を防げるそうです。是非、毎日お試しください。
そして介護に大切なことって何だろう?と原点に立ち返ると、介護をされる方へどんな思いを持って臨むか
親が元気なうちに、話し合っておけたら理想的ですよね。誰の為の介護か?本質が見失われないように。
ちなみに欧米には寝たきりが殆どいないそうです。終末期の延命治療をしないという考え方です。医療の進歩で延命はできますが、人間の尊厳を考えると人が人らしく生きることを「生」とするのでしょう。
週末は、父の命日でもあります。自宅で逝きたかったのに、病院で終末期を過ごした事が、納得できなかった父に謝りに行っておきましょうか。