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レター内容

2016年05月10日(火) | お知らせ

パコムからのメッセージ【5月】

2016年5月
 
パコムからのメッセージ【5月】
 
1年でいちばん心地良い風の吹く5月になりました。新緑の季節は、一瞬ですが毎年心躍る時です。
熊本での大地震で罹災された方に心よりお見舞い申し上げます。
1日も早い復興を願うばかりです。
パコムは阪神大震災の年に設立されたので、つい「地震」という言葉に敏感になってしまいます。
1995年以降も中越、北海道、東北と続いての九州の震災でした。パコムのスタッフさんも福岡に数名いらっしゃるので、ニュースを見てすぐに安否確認をしました。幸い無事でいらっしゃったので安心いたしましたが、あの揺れと余震はさぞかし不安だったことでしょう。
火山列島でもある日本に住む以上、どこにいても地震に遭遇する可能性があります。
東北の震災の翌年、地震予知の研究費として350億円が投入されたと聞いています。その後も毎年、莫大な予算が予知のための研究費に充てられています。
そして今、東海地震、南海トラフなど様々な予言がなされていて、その地域に住む人は恐れをなしつつも  対処することのできない現実があります。今回の地震は14日でなく16日の地震が、余震でなく本震だったと気象庁の発表がありました。
それについて「気象庁の見解がはっきりしない」などのクレームがあったと聞きましたが、研究者である大学教授が「実際のところ予知は難しい」と断言されていました。
自然災害が、すべて予知できるのであれば、私たちの行動パターンは大きく変わります。
今、私たち人類は不可能と思っていたあらゆることを可能にしていっています。アクセル踏まなくても運転できる車、ドローンが荷物を宅配する、介護のために機械で老人を吊り上げる、携帯電話の販売をロボットがする…そんな事までできるのに自然災害の予知ができないわけです。

私は「できなくていい」と思っています。予知するならピンポイントで正確な情報を欲しいし、漠然とした情報は混乱を招きます。毎年できないことに数百億円の国家予算を投入するのであれば、実際起きた時に対処することにその半分でも回したらよいのでは?と考えます。
物資は、今回も続々と日本各地から集められました。が、それを捌く人や、全国からのボランティアを導くコーディネーターが不在なのです。そういった人材育成に予知の予算を回してもらえないものか?
もしくは、民間企業に依頼してエキスパート人材を現地へ派遣してもらえないのか? 
せっかくの物資が倉庫に山積みされて「平等に…」という文言のもとに配布されずに留保されています。
ゴミ捨て場に多くのおにぎりが捨てられた映像を見て、心が痛みました。数日したらコンビニが営業再開します。
それまでに配布するからこそ支援者の思いが届くのでしょう!?
阪神大震災時、私の友人が乳飲み子を抱えて、市役所で山積みになっているおむつを見て「分けてください」と言っても「配布が始まっていない」という型どおりの言葉で支給してもらえなかったと言います。    
平等は大切です。
でも生きるか死ぬか?の限界の状況時に、目の前の人を助ける判断力の無い人達が、行政のリーダーであってはいけないと思っています。そしてその裁量を小さな市町村にも与えるべきです。
携帯電話の普及とともに、インターネット、SNSは21年前の阪神大震災の時には、なかったツール。    
これらが、情報公開に役立ったことは言うまでもありません。でもやっぱり最後は『人』の力ですね。
それを痛感した今回の震災です。さぁ、熊本からの野菜や果物を食べるところからでも始めましょう♪