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2020年08月17日(月) パコムレター

パコムからのメッセージ【8月】

2020年8月

 

パコムからのメッセージ【8月】

 

ようやく梅雨も明け夏本番となりました。本来ならテレビの前でオリンピック観戦しているころでしょうか?
あらゆる予定が番狂わせになって半年近くの日々が過ぎようとしています。

コロナウィルス感染症の影響から甚大な水害、私たちは自然の猛威に抗うこともできず、心身ともに疲弊されている方も多いことと心配な夏です。

この8月にパコムは四半世紀を経て新しい期を迎えました。
 

10年続く会社は6%、20年続く会社は0.3%、さらに25年となるともっと低い数字になるでしょう。
この数字は異なる数値が出ているものもありますが、母数がわからないので比較しづらく、いずれにしても1割以下の会社しか残っていないという現実です。

企業寿命30年説もあります。
確かに30年も経つとよほどの改革や業容拡大をしなければ、ひとつのノウハウだけでは生き残れないでしょう。

 

さすがに今年の春からは、弊社含め多くの企業が生死の境をさまよったと言っても過言でない状況が続きました。
4月5月は商業施設の休業により休業補償の対応、そのための国の関係機関や金融機関との交渉に追われました。
未曾有の事態のため、混乱をきたし何事もスムーズには進みませんし、気が遠くなるような膨大で煩雑な資料作成。
金融機関の社員でさえ自宅待機のため実際の手続きには想像以上の時間が必要でした。

ようやく一連の処理を終えて今は国の救いを待つばかりですが、マスクでさえ数ヵ月かかったので、いつになることやら気がかりなところです。
 

そんな業務に忙殺されていた春の日々、マスクでお化粧もしない、おしゃれも必要ない、何となく心がトゲトゲする中、2冊の本が送られてきました。

贈り主は青栁伸子さん。タイトルは『できない理由は探さない』春編と夏編の2冊です。
彼女にはクライアントの人事としてお世話になったほか、スタッフの研修をして頂いたり、細く長くお付き合いをしてきました。
彼女の著書はノウハウ本でも儲かる本でもありません。
ごく普通の女性でありながら少し豊富な人生体験の中で感じたことを読みやすくさらりと述べておられます。

このコロナの渦中にどういう選択をしたらよいのか?と思いながらペラペラとページをめくっておりました。
選択肢はYesかNo、白か黒の2択でなく3択持っているといい、という言葉にハッとさせられました。
ここ数ヵ月なんとなくできない理由を探していた私がいたからです。

 

このコロナ禍でいろいろなことが見えてきました。
悲観するだけでなく、これによって浮彫になった現実を受け止めて進んでいかなくてはいけません。
そして、思いもよらぬ人たちから温かい言葉をもらったりしたことは生涯忘れることがない、そう思う夏になりました。