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2021年03月10日(水) お知らせ

パコムからのメッセージ【3月】

あちこちで春の花が、咲き始めました。

今日は三月の雨にふさわしいミモザの傘をさして、春を感じながら出勤いたしました。

 

さて、現在の日本の平均年齢は、48.9歳と言われています。
私の生まれた1960年の平均年齢は29歳。
1980年、私が二十歳の時は34歳。
20年間に5歳アップしていますが、その後の上昇率はさらに高くなっているというわけです。
高齢者と言われる65歳以上は、3461万人で人口の27.3%。

見渡せば3-4人に1人は高齢者と言われる人々の集まりが今の日本の現状です。

 

高齢者の親族がおられる方なら、誰もが経験したことがあるだろう身近な高齢者の転倒からの骨折。
ここ数年、叔母たちが数回に亘り、骨折を繰り返しているのを目の当たりにしてきましたし、ついに、近くで1人暮らしをする母親も、骨折する事態となりました。

彼女の痛みを思うと気の毒ですが「いつか、来る」と覚悟していた事ゆえ、対処法を考えて治癒に向けて専心するしかありません。
 

かくも簡単に折れるものかと思いますが、原因としては骨粗しょう症、筋力の低下、栄養不良で皮下脂肪がない、などを想像するといずれの項目も該当している母でした。

私自身はこの歳になるまで大病を患うこともなく、外科的手術の経験もなく、入院すら未経験で過ごしてきました。
骨太を自負してきていたし、骨折など無縁に過ごしてきたため、先日の健康診断で同世代の標準以下という結果にはいささか落ち込みました。

調べてみると80代の女性の半数は骨粗しょう症だそうです。
これ自体が病気でもあるのに、高齢だから仕方ない、とあきらめている人も多いと思われます。
食事療法や運動療法、また医学的な方法によっても改善されることがあるので、高齢者予備軍の平均年齢以上の皆様はくれぐれも心がけていこうではありませんか。

 

日経新聞に伊集院静氏が「ミチクサ先生」という小説を連載しています。
夏目漱石をモデルとし、漱石が英国に留学した際に初めてビスケットを食した際に「うまい。いや実にうまい。空腹こそが美食の最大の味方であるな」と満足気にうなずいたという描写がありました。
確かに、空腹であれば、なんでも美味に感じることでしょう。
私たちは今、美味しい外食だけでなくあらゆる楽しみに空腹状態です。 
近い将来、コロナが収束して、私たちが通常の楽しみを取り戻せる時は、かつてない喜びと満足を得られる、そう思って心待ちにすることにいたしましょう。