2021年04月05日(月) |パコムレター
パコムからのメッセージ【4月】
2021年4月
パコムからのメッセージ【4月】
春爛漫、色とりどりの花が咲き乱れています。
花は季節とともに、懐かしい思い出も運んできてくれるので、感傷的になったり嬉しくなったりしながら、春の時間を楽しんでいます。
60の手習いで、ウクレレと小筆を習い始め、昨年からはボイストレーニングも始めました。
特にこれといった趣味もなく、友人に誘われたらスキーも登山も参加するのですが、1人でできること、そして自宅でもできることがあった方がこれからの時間を楽しめると思ったのです。
数年前、再びピアノを弾きたいと思って、ピアノを購入したのに、いまやリビングルームの場所取りにしかなっていなかったので、50代後半に始めた習い事が60歳まで継続するか心配でしたが、友人も巻き込んで何とか続けています。
ただ、習いに行ったとしても復習して練習しないことには、上達は望めませんが、仕事柄、自宅に戻る時間も遅いので、なかなか思うように時間を取るのは容易ではありません。
この1年、コロナ対策であらゆるイベントが中止を余儀なくされていました。
そんな中で、ほぼ無観客ではありましたが、3月に加古川の大きなホールでイベントがあり、数人でウクレレを演奏する機会に恵まれました。
例によって「何とかなるさ」とろくろく練習もしないで、当日を迎えましたが、ラストの曲が、私が練習していたものと違う前奏だったので、頭が真っ白になって、楽譜を追う目は泳ぐ、口パクならぬレレパク状態でした。
そんな時「練習してないから、できなくても仕方ないわ」と自分に対しても周囲に対しても言い訳してしまいます。
これを『セルフ・ハンディキャッピング』と言うそうです。
学生時代、試験前に音楽聴いたり漫画読んだりして、翌朝、友人たちに「試験勉強してないのよ」と予防線を張っていましたよね。
あらかじめ自分にハンディキャップを負わせておいて、結果が悪いことの言い訳にするのです。
できない結果を何かのせいにしておけば、自尊心が傷つかずにすむのがセルフ・ハンディキャッピングのメリットですが、常にこれに頼っていると実際に成功率が落ちていきます。
ネガティブな思考が自らを取り巻き、他者からも好意を抱いてもらえなくなります。
誰もが失敗は恥ずかしいのでこういった心理に陥りがちですが、自己防衛だけでは、成長も望めません。
そろそろ等身大の自分と向き合って、言い訳をひとつでも減らしてトライしてみますか。
このレターが届く頃は、桜吹雪の淡く美しい風が吹いていることでしょう。
大勢の人たちとお花見の叶わない今年は、限られた大切な人と思い出話に花を咲かせてくださいね。