2021年07月12日(月) |パコムレター
パコムからのメッセージ【7月】
2021年7月
パコムからのメッセージ【7月】
7月に入り、梅雨明けが待ち遠しくなりました。
この7月でパコムの26期が終わります。
昨年からずっとコロナウィルスで大変な日々でしたから、心から収束を願う日々です。
神戸市民の私の元には先月早々に接種券が到着しました。
さんざん悩んだ末、近くのクリニックを予約し、7月中旬に予定しておりましたが、また、どんでん返しで10日以降のワクチンが足りないということで、政府方針で強制的にキャンセルとなっています。誰よりも急ぐエッセンシャルワーカーを始めとする人たちに届けなくてはいけなかったのではないでしょうか。
このコロナによって生き方が変わった人は本当にたくさんいらっしゃることと思われます。
ほとんどの方が、何かしら影響を受けて、進むべき道に変化があったことでしょう。
コロナで日本の経済が止まっているなか、私の友人が、急逝した父の後を継いで、突然、製造業のトップとなりました。
今まで経験のない業種と仕事、マネージメント業、全く知らない世界で暗中模索して、就任当時は、本当に悩んでいました。
当然ながら対人関係でも、大きなストレスかかっていました。
皆さんも、公私にわたって、ストレスのかかる人間関係が多かれ少なかれあることでしょう。
得意先、同僚、上司、部下など、自分の好き嫌いだけで訣別できない関係はあります。
自分の考え方と違う人は、必ず周囲に存在するものです。
それを不愉快と思うのは当然ですが、自分自身と違う考えや意見をどこまで受容できるか、それが将来の自分自身の成長や生き方に大きな影響を与えることは、相手に対する苦手意識が強い時には理解できないものです。
また考え方の違う人に対して、どうやって自分の思うところと折り合えるか、日々悩むことが誰でもあることでしょう。
そういう時に、私は子供の頃に読んだイソップ童話「北風と太陽」を思い出しています。
北風と太陽が力比べで、旅人の上着を脱がせようとする物語です。
北風は、力いっぱい風を吹かせて上着を吹き飛ばそうとする、片や太陽は燦々と照りつけて、暑さに耐えられなくなった旅人は、上着を自ら脱ぎ捨て、太陽が勝利するというお話は、誰にも記憶にあることでしょう。
強引に荒っぽく、または厳しい言葉で相手をやり込めるより、時間をかけて相手に合わせながら、暖かい言葉をかけることで、相手の同意を得ながら、自分の思うところに誘導したいものです。
これは組織行動学の視点からもとても重要なことです。
それには、いかに相手の話を聴いてあげることができるか?時間のかかる大変なことでしょう。
私たちも、苦手な相手の欠点を指摘するだけでなく、折り合いながら長く付き合いのできる関係が構築できると良いですね。
そういう私自身、親子、姉妹、夫婦など近しい関係では、なかなか実行できていないことに気づきました。
自戒の念を込めてこれを書き留めておくということにします。
オリンピック開催を目前に、静岡で大きな災害が起きました。
被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。
「おもてなし」からスタートしたオリンピックは今や「表無し」になりつつありますが、ハラハラドキドキの夏となりそうです。