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2021年08月10日(火) お知らせ

パコムからのメッセージ【8月】

2021年8月

 

      パコムからのメッセージ【8月】

 

暑中お見舞い申し上げます。

2013年9月7日に東京がオリンピック開催地に選ばれて、実に8年越しで東京オリンピックの開催となりました。

開催までに起きたアクシデントは、後々まで語られることでしょう。

オリンピックの記録もあらゆる分野において記録更新で日本中が沸いていますが、コロナ感染者数も残念な記録を更新ということで複雑な気持ちです。

温暖な気候ということで誘致をしたのに、この酷暑では海外からの選手たちにとっては、十分に実力を発揮できる環境とは言えなかったかもしれません。
実に気の毒です。

そんななか、オリンピック初の種目、スケートボードでティーンエイジャーの女子複数名がメダルを手にしました。
私にはとても人間技とは思えないような、鳥が天を舞うような滑りを軽々とやって見せた可愛い女の子たち。

スケートボードにもいろいろな競技があることすら知りませんでしたが、障害物を使って競技するストリートで13歳の西矢椛さんが金、16歳の中山楓奈さんが銅。複雑な形のくぼんだコースで協議するパークでは19歳の四十住さくらさんが金、12歳の開心那さんが銀という快挙。
予選1位の岡本碧優さんは転倒して4位となりましたが、海外選手が駆け寄り、彼女を担ぎ上げたシーンは、スポーツマンシップと他者を称える純粋さや人の愛が溢れていて、見た人全てに感動を与えました。
メダルを得る以外に心に残る映像があることが、スポーツ観戦の醍醐味とも言えるでしょう。
敵も味方もない、それが五輪の本当の姿であることを、彼女たちが改めて教えてくれました。

スケートボードというと、街中でカッコイイ若者たちが、颯爽と風を切るイメージが浸透していて、私の世代ではスポーツとして認識しづらいものです。
金メダルの四十住選手は、かつて海外遠征は自費でしたので、家庭での経済的負担を考え、断念しようか、という時に地元の時計店が遠征費をカンパしてくれました。  
その後、さらに地元の酒造会社が倉庫を改造して「さくらパーク」なる練習場を提供したそうです。
有名になってからは当然スポンサーが付くでしょうが、その前に地元でサポートしてきた素晴らしい企業や人がいたことをとても嬉しく思います。

オリンピック開催の是非は大きく問われてきましたが、素晴らしい結果を残した次世代を担う若い人たちのパワーに勇気づけられる一瞬ではありました。
そしてたくさんのドラマが生まれました。

ひとり一人、誰にもドラマがあります。そして主人公はいつも自分自身。

有終の美を望むのではなくて、後悔しない生き方をしたいものです。

8月、支えてくれた多くの人に感謝しながら、パコムは27期をスタートいたしました。

どうぞ皆様、酷暑とウィルス感染から身を守り、くれぐれもご自愛ください。