NEWS

2021年11月09日(火) お知らせ

パコムからのメッセージ【11月】

2021年11月

 

パコムからのメッセージ【11月】

 

いつの間にか10月31日はハロウィンで大騒ぎするのが、若い人たちのイベントになってしまいましたが、本来は秋の収穫を祝い、悪い自然霊や魔女を追い出す祭りでした。

現代はグレゴリオ暦という暦を用いていますが、過去にはいろいろな暦がありました。

ケルト暦という暦では、10月31日が夏の終わりで、1年の最終日、大晦日でもあります。
11月1日は冬の始まりと共に新年のスタートになるそうです。
本来であれば、バカ騒ぎではなくて、おごそかに新年の始まりを迎える時間なのかもしれません。

今年の11月1日は日本にとっても新しい幕開けになるかと思いましたが、変化のないことを望んだ結果が顕れました。

 

さて、いつか時間ができたら、と先送りしていた自宅の片付けをしなくてはいけない事情が発生し、20年ぶりに自宅で不要なものを断捨離中です。

そもそも「断捨離」とはいったい何を意味するのでしょう。

元はヨーガの「断行」「捨行」「離行」に対応し、
不要なものは手に入れない、断る=断行、
家にある不要なものを捨てる=捨行、
物への執着から離れる「離行」を表すのだとか。

そんなシンプルな暮らしができれば理想的ですが、欲しいものがあって、流行の変化があって、私たちは新しいものを手に入れてしまいます。
そして流行が終わり、体型が変わったり、趣味や好みの変化があったりして、部屋の中に不要なものが増えていくのが現実でしょう。

手に入れる時は思い入れを持って買うわけですし、幼い頃から培われた「もったいない」の精神が邪魔をして、捨てることに抵抗を感じ、思い出のあるものをなかなか手放すことができません。

ただ単に断捨離をしたら家の中が片付いて快適であるというだけでなく、ものをため込むのは心理的な不安があるからだという説もあり、溜めこんだものを捨てると行動療法のように不安を解消できるとも言われています。

が、最小限の生活を奨める書籍などに、コップはマグカップだけにして、ビールもコーヒーも同じものでなどと書いてあるものもありましたが、それは感性や心の潤いまで断捨離するような気がしてなりません。
とにかく少なければいいのではなく、自分自身が快適であることが一番の心の整理のように思います。
安価なワインも美しいグラスで飲むと、レストランで頂くように感じるでしょう。

私はミニマリストにはとても近づけそうにないなぁと思いつつ片付けをしています。

でも、心の中の大切な思い出は、クラウドならぬ、雲の上まで断捨離することなく持っていきたいものです。
どんなに溜めこんでも誰の迷惑にもなりませんから。

ぐっと気温が下がってきました。引続き体調管理を怠らないようにいたしましょう。