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2021年12月06日(月) お知らせ

パコムからのメッセージ【12月】

2021年12月

 

パコムからのメッセージ【12月】

 

早くも2021年も最後の月を迎えました。
この2年近くは、コロナの話題ばかりで、思い出になることが少ない暗くて平坦な日々が続きましたので、なおのこと早く月日が過ぎ去った気がいたします。

 

さて、コロナ禍で日本に残っている外国人の方も本当に少なくなってしまいました。

そんな中、先日、スタッフとして登録したいというので、台湾の女性と面談をいたしました。
台湾に 住みながら、独学で日本語検定N1を取得し、来日した優秀な女性で、話していても違和感のない日本語に驚きました。
ところがなかなか仕事が決まらないと悩んでいました。

今までなら、通訳業務でいくらでも仕事があったのですが、現在は外国人の接客が殆どないため、日本人顧客の対応が必須となり、日本人と同様の日本語レベルが求められたためでしょう。

ついこの間も面接に落ちたと肩を落とす彼女に「なぜダメだったか、聞いてみた?」と問うと「面接の中で『めっちゃ』という言葉をたくさん使ってしまったんです。それが採用できない原因だと言われました」と。

コロナ前に多くの外国人を採用していた時も、彼らが『めっちゃ』という言葉をよく使うのは、私自身も気になっていましたので、折に触れて使い方を教えてあげたつもりです。

私たちも、普段、気を遣わない間柄の友人の中での会話では、何気なく『めっちゃ』を多用しています。
しかし面接だったり、取引先に対してや、会社の中での報告であったりする際には「とても」とか「すごく」などの表現に置き換えて話すように心がけていると思います。

敬語だけでなく、こういった日常会話も瞬時に使い分けていかないといけないので、独学だけで勉強した彼女が、周囲の日本人との会話で日本語のレベルアップを図ったとしたら、こんなに多くの日本人が使う言葉を取り入れなきゃ!と思ったに違いありません。

その彼女が「日本人は本当に器用だと思います。今まで私たちとカジュアルな言葉で話していても、上司がやってきた瞬間に敬語に切り替えられるんです。すごいと思います。右向く時と左向く時の話し方が違う!」と感嘆していました。

ある意味、国民性を見抜かれたみたいで気恥ずかしかったです。

確かに接客ビジネスは敬語が大切です。
採用しなかった企業の気持ちがわからないわけではありませんが、外国人の話し方を注意する前に、そのような文化を作っている私たち自身を見つめ直す必要があるのではないでしょうか。

すべては私たちが発信している、そ
う思います。

さぁ、年が明けたら、彼女にも朗報が来ると良いですね。

 

今年も皆様に、本当にお世話になりました。心よりお礼申し上げます。

どうぞ良いお年をお迎えください。