NEWS

2022年06月04日(土) お知らせ

パコムからのメッセージ【6月】

2022年6月

 

パコムからのメッセージ【6月】

 

雨の季節がやってきました。雨が降ると、外出が億劫になるし、この2年間はお家にこもりがち、という方が多いかもしれませんが、そろそろお出かけの機会も作って外に出たくなりますね。

先日の日曜日、朝から神戸の喜楽館という寄席に落語を聴きに行きました。同級生に落語家になった方がおられて、それをきっかけにここ数年、落語を聴く機会が増えました。

落語そのものも面白いのですが、始まりの「まくら」も楽しくて、大笑いいたしました。
その日の「まくら」は笑いについてだったのですが、大学の研究で笑いを数値化することに成功した、とのこと。とにかく笑うということは健康に良いのだという内容だったので、なぜいいのか?調べてみました。

医学的にも笑うことが、健康に大きな影響を与えるということが科学的に立証されています。 
毎日笑う人とほぼ笑わない人では、認知機能が低下する値は約2倍、脳卒中が1.6倍、心疾患1.2倍高くなるという報告があります。

私たちの体内には、健康な人でも毎日3000~5000の癌細胞が発生したり、さまざまなウィルスが侵入したりしているのですが、それをリンパ球の一種「ナチュラルキラー(NK)細胞」が、退治してくれています。
このNK細胞を活性化させるのが「笑い」の持つ力だそうです。

そうして免疫力がアップしますが、逆に悲しいことやストレスがかかるとNK細胞の働きが鈍くなるそうです。
笑うことで不安やストレスを軽減する「ドーパミン」、痛みや神経を落ち着かせる「エルドルフィン」、幸福ホルモンの「セロトニン」、愛情ホルモンの「オキシトシン」などの脳内物質が分泌され、心身のリラックスにつながります。

とはいえ、毎日楽しいことばかりではないのが私たちの日常です。

しょっちゅう寄席には行けないし、お笑い番組を見る時間もないうえ、仕事でイライラしたり、テレビニュースを見ても憂鬱な内容ばかりです。

が、なんと、作り笑いでも、思い出し笑いでも、驚くことに一定の効果があるそうです。マスクの下は口角を上げて、にっこりしておきましょう。

『幸福論』を書いたフランスの哲学者アランは「幸福だから笑うのではない、笑うから幸福なのだ」という言葉を残しています。

さぁ、お休みの日は寄席にでも行って、大笑いするとしましょうか。そろそろリアルで楽しみたいものです。