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2022年07月04日(月) お知らせ

パコムからのメッセージ【7月】

2022年7月

 

パコムからのメッセージ【7月】

 

早いもので、今年も半分が過ぎ、折り返し地点がやってきました。

6月末から猛暑日が続き、今年は過去最も早いと言われる梅雨明けとなりました。
雨降りは苦手ですが、水不足になるのは心配だし、想像を超える豪雨などで自然災害が起こらないことを祈っています。

 

さて、先日、9年3ヶ月に亘りパコムで活躍してくださった今年古稀を迎えるカズエさんが、「6月末をもって契約を終了します」とおっしゃって事務所にご挨拶に来てくださいました。

かつての社員時代に、誰もが知るラグジュアリーブランドの第一線で活躍してこられたカズエさんは、定年退職後にパコムにご登録いただき、あちこちのブランドショップで活躍してくださいました。

ここ数年は、70歳まで働きましょうという政府の呼びかけもあって、定年後に働くことはスタンダートとなりましたが、現実的に能力や経験だけでなく、年齢の壁というのは、想像以上に厳しいものがあります。
そんな中で、年齢というハードルを越えて、継続的にお仕事してくださったのは、ひとえにカズエさんのお人柄かと思えます。

一般的に、店長職までされていた60代の女性は、年下のスタッフにとっては、どうしても煙たがられる存在になりがちです。
経験値の高い人は、ついつい上から目線で指導する口調でものを言ってしまいがちですが、カズエさんは、いつも笑顔で、誰にでもご自身から挨拶をして話しかけていきます。 

マナーの研修で何度も学んだことは『挨拶は先手必勝』です。
「おはよう」と朝の挨拶をされたら、普通は誰でも「おはよう」と応えますよね。

休憩室で、近くの店舗の顔見知りスタッフを見かけたら「あ、ヘアスタイル変わったのね?」とか、お腹の大きい女性には「いつ生まれるの?楽しみね」など、些細な事でも『貴方の変化を見ていたのよ』というメッセージを送るので声をかけてもらった人は、その後は親近感をもって、カズエさんと話すでしょう。彼女が接客の仕事を始めた時に、ある百貨店のマネージャーが朝礼で「必ず立場の上の者から声をかけてください。年下や立場の下の人からは声かけにくいものです」とおっしゃったとか。その言葉が心に残り、自分の立場が店長になったときも、 挨拶されるのを待つのではなくて、積極的に声をかけていったそうです。

そんな彼女ですから、派遣スタッフとしての業務が終わる、という際にも、周辺店舗の若い社員の方が挨拶に来られたり、プレゼントを頂いたのは自然な流れでしょう。

社員として管理職で働いていた時は、自分のことだけでなく周囲をずっと見ながらの仕事でしたが、「今は大好きな販売に専念できて、本当に良かったわ」と派遣スタッフで働くことも心から楽しんでくださり、その機会を与えてもらったと、私たちにも感謝の気持ちを述べてくれました。

こうしてシニアの女性が、輝いて仕事ができる世の中になりますように。

ほんの少しのコミュニケーションが私たちの未来を変える可能性がある事も心に留めておきましょう。