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2023年02月07日(火) お知らせ

パコムからのメッセージ【2月】

2023年2月

 

パコムからのメッセージ【2月】

 

まだまだ寒くてとても春の気分にはなれませんが、2月4日に立春を迎え、ようやく春が始まりました。
立春は二十四節気の1年の始まりでもあります。季節を4つに分類し、さらにそれを6つに分けて考えているので二十四節気と呼ばれています。

寒いながらも少しずつ陽ざしは明るくなり、寝室から見える蝋梅も黄色の花びらが朝陽を受けて満開となり、柔らかい香りを放っています。

梅桃桜のなかで、まだ雪もちらつく冬空の下、最初に咲く花が「梅」です。

ホワイトボードに書かれた文字

自動的に生成された説明 14年前の2月、父が亡くなった際にかつての部下の女性が「結婚式に述べて頂いた祝辞が『梅』の花の漢詩でした。梅の季節になると思い出します」とお便りをいただきました。

父が祝辞に送った句は『真理は寒梅の如し、敢えて風雪を侵して開く』という同志社大学を開学した新島襄の言葉でした。
そもそもこの句は、新島襄が、教え子である後の日銀総裁、深井英五に送ったものとされています。
この句は真理を追究することの厳しさを、風雪の中に咲く寒梅にたとえて詠ったものだそうです。   
梅は早春のまだ厳しい寒さの中で開花しますが、他に先んじて咲こうと努めたわけではなく、寒い冬を耐え抜き、気づけばどの花よりも先に咲いています。

慎ましやかでありながらも、寒風の中で凛として開く寒梅の姿にこそ真理があり、人の人生も逆境であっても正しいことを貫く強さを持って生きていきましょう、ということを言いたかったのかと思います。

「真理」という言葉は、いつどんな時も変わらない正しい物事の筋道を示しています。

私達は、長く人生を重ねていると、正しいことに凛として向き合えないことも時としてあります。  
そんな時は、少し後ろを振り返りながら、修正を行っていっても良いのかもしれませんね。

先日、ある芸能人のインタビューで「前向きって言葉はとてもいいけれど、それだけじゃなくて、時には自らの軌跡を振り返って、戻って、拾っていくことも大切ですよ」と話した事を思い出しました。

まさに私もそのような境地に達する年齢にさしかかりました。

 

梅の花言葉は「高潔」「上品」「忍耐」で、まさにこの漢詩を表すような花言葉です。

花言葉のどれかひとつでいいので、それに相応しい人になれるようまだまだブラッシュアップが必要な私です。

さて、今年は、梅春もののコートに身を包み、梅を愛でに行くとしましょう。