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2023年11月07日(火) お知らせ

パコムからのメッセージ【11月】

2023年11月

 

パコムからのメッセージ【11月】

 

昼間は小春日和を思わせる陽気ですが、朝晩は、冷え込む霜月の始まりです。

寒暖差が大きいと、果物もお野菜も甘みが増えて美味しくなるようで、ますます食欲増進の秋となってまいります。

日本海の舞鶴市に、四半世紀通い続けるご贔屓のお寿司屋さんがあります。
もちろん魚が新鮮で美味しいことは間違いないのですが、それ以上に、そこの大将と私と同年代の寿司職人のトオルさんの接客が楽しくて、会話を楽しむためにそのお店に通う価値があります。

人口8万人弱の地方都市ながら、そのお寿司屋さんはいつも満席で、お客様も2回転するような店でした。
が、コロナ以降は、お客様も激減し早い時間に食事が終わると、夜9時以降の来客は殆どいらっしゃらなくなったようです。

当然のことながら、そのお店にやってくるお客様も、私と同様に25年の年月を経て、だんだん高齢化してきています。
高齢化とともにコロナ以降、その町には、深夜になるとタクシーがなんと2台しか稼働しておらず、遅くまで飲食する人がいなくなったというのです。

コロナでライフスタイルの変化が定着したため、お店の売上も上がらず、周辺店舗も活気がなくなるという負のスパイラルが取り巻いているのが、現状です。

そして、高下駄を履いて立ち仕事でもある寿司職人を目指す若者もいないというので、大将たちは「後継者もいない」と、嘆いておりました。
その町には、4軒のお寿司屋さんがありましたが、すでに2店舗になったそうです。

チェーン店でない限り、後継者のいない飲食店は、閉店せざるを得ない状況となってきているのです。
昔からの馴染みのお店も少なくなり、そこに行くタクシーも無くなっていく、なんと残酷な現実が待ち受けていることでしょう。


これは地方都市の問題ではなくて、あらゆる店舗や小さな企業も、後継者のいないところは、オーナーの代で終焉を迎えるという日本の縮図を見る思いがします。

そして、金太郎飴のような均一化された飲食店や、大型店舗のアパレルだけが生き残り、残念なことに個性や味のあるお店が消えていくのかもしれません。一部のファミリーレストランはロボットの接客ですが、これもスタンダートになる日がすぐそこまでやってきています。


んななか、私達は人出不足に悩まされ、年度末に近づくにつれ『収入の壁』に激突されるスタッフの方との調整で、翻弄される日々です。
なにかがおかしい、、、そう思いながらもあとひと月余りで年末を迎えます。

そして、海の向こうでは、悲惨な闘いが起きていますが、何とか平和的に1日も早く収束いたしますように。
日本の平和ボケのような歪みが解決されますように。

季節の変わり目、手洗いうがい、十分な睡眠で体調管理をなさってください。