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2023年12月13日(水) お知らせ

パコムからのメッセージ【12月】

2023年12月

 

パコムからのメッセージ【12月】

 

秋が短かったせいか、あっという間に師走となりました。
山の雪だよりも届き、ようやく冬らしい日々が始まりました。
寒い朝は起きるのがつらいですが、コートを羽織って外に出た瞬間のパリンと張りつめた冷気は、不思議と気の引き締まる爽快感があります。

 

寒い時の食事は、煮込み料理や鍋料理を楽しめるのが嬉しいですね。
何といっても簡単だし、おでんや煮込みは日持ちもするし、鍋料理は肉、魚、野菜も豊富に摂れるので、手抜き料理専門の私にとってはうってつけのメニューです。
冬を好きになれる理由のひとつでもあります。

今でこそ、鍋料理のバリエーションは豊富ですが、私の子供の頃、つまり半世紀くらい前の昭和40年代の我が家の鍋料理は、湯豆腐とか水炊き、くじらのはりはり鍋くらいしか思い当たりません。
子供心に鍋料理の日は、残念感が漂いました。子供たちが、ハンバーグやコロッケが好きなのは今も昔も変わりません。
湯豆腐をあてに晩酌をする父を横目に、味のない豆腐に鰹醤油をつけても美味しいとは思えず、鯨が苦手だった私にとって、はりはり鍋の日は、食べるものがない絶望の夜の食卓でした。  
今でこそ高級食材となった鯨ですが、私の子供の頃は、手軽に食する給食の定番メニューでした。
そのため、鯨料理が食卓に上る登場頻度が高かったのです。

湯豆腐はアルミのお鍋に出汁昆布を引いてお湯を入れ、鍋に浸かるようにアルミの入れ物に削り鰹と醤油を入れて温めて湯豆腐にかけて食べていました。
昨今、そんな湯豆腐鍋を見たことはありません。

当時の好き嫌いも、いつの間にか払拭されて、大人になった今は嫌いなものは殆どありません。

食事に行く際にあえて好き嫌いを尋ねられたら「鯨」と答えますが、たいていの場合「そんな高級なお店には連れて行かない」とにべもない返事が返ってきます。

今は手軽に和洋中の料理が鍋料理としてできるスープの素がたくさん売られているし、レシピネットで検索したらバリエーション豊富ですから、皆様もお鍋料理で体を温めてくださいね。

数年前より、年末には友人数人と大阪の黒門市場ですっぽん鍋を頂くのが定番になりました。

最初は、すっぽんの見かけにも戸惑いもありましたが、いつの間にか、何でも頂けるようになるものです。
今年もコラーゲンたっぷりのスープで年末を乗り切ることにしましょう。

先月、私もインフルエンザに罹患し、大変つらい思いをいたしました。
もちろん自分自身もしんどいのですが、周囲にも大いに迷惑をかけてしまいました。
くれぐれも年末年始、体調管理に気を付けてお過ごしください。
家族や友人と美味しいお鍋を囲んで楽しい時間を過ごしてください。

こうして2023年を無事に送れるのは、皆様のおかげです。本当にありがとうございました。

皆様にとって、来る辰年が良き1年となりますように。