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2015年08月21日(金) パコムレター

パコムからのメッセージ【8月】

2015年8月
 
パコムからのメッセージ【8月】
 
ここ数日、猛暑が続いています。今朝、電車で乗り合わせた友人と「正しい夏の暑さじゃないよね?」会話しました。
本来なら日陰に入れば涼しいし、打ち水したらヒンヤリするはずなのですが、日陰も夜も暑すぎるこの頃です。元気が取り柄の私でさえ、ばて気味です。
 
8月2日に大阪府立体育館で、1番年の離れた従兄弟が、プロボクサーとして出場していたので観戦に行ってきました。彼は私同様、身長が低く、高校時代のバスケットのクラブでレギュラーになれなかった悔しさから、大学に入学してから身長のハンディのないスポーツを探し、ボクシングを始めました。
その後、早稲田大学を卒業してプロボクサーとして生きることを決意しますが、当然ながら収入もなく、100円ショップでアルバイトしながらジム通いを続けていました。が、20代後半に引退を決意し、税理士の資格を取得し、世界最大の会計法人に入社を果たします。ようやく独り立ち…と思ったのもつかの間、その大企業を退職して、小さな会計事務所のお手伝いをしながら、再びプロへの道を歩み始めました。それから新人戦で優勝するなど、活躍はするのですが、プロボクサーとしては30歳を過ぎるというのは大きなハンディです。
普段は東京のジムにいるので、彼に滅多に会うこともないので、今回は試合を観に行くことにしました。
もとより格闘技にあまり関心がなく、試合を見ても勝敗すらわかりづらい私です。
7試合目の5試合目で10Rもあります。日本ミニマム級の7位の選手と対戦。しかも33歳の従兄弟と20歳の対戦相手です。
体力も違うでしょう。とても良い試合だったと思いましたが、判定で惜敗。彼の顔面にパンチが入るのを見ると、なんだか自分まで痛いような気がして…! なんでこんな苦しいことしてるんだろうって思ってしまいましたよ。

彼は、プロに復帰する際に「思い出づくりでやっているのではない」と公言しているので、年齢を顧みずプロ復帰したからには、それなりの覚悟と決心を持って臨んでいることと信じています。大企業の安定の道を捨て、プロボクサーとして挑戦している彼の姿を見ていると、一般企業に就職することをよしとする行政や私たちの仕事の在り方を改めて考えてしまいました。
人には、それぞれ夢がある。それをどのような形で、いつ、実現させるか、答えはひとつではないでしょう。
彼にように税理士の資格などを取得していれば、再度就職することも可能ですが、殆どの人は、夢破れたあとに厳しい現実が待ち受けています。プロと呼ばれていながら、一般サラリーマンより収入の低い人たちをサポートする仕組みができれば、日本の音楽、芸術、スポーツは違う方向に芽を吹くことができるのではないかしら?
現在、国の予算で使っている就労支援事業の予算がこういったところにも目を向けてもらえたら、もう少し若い人たちが夢を持って生きていくことができるかも? かつてパコムの東京事務所にも東京芸大のオペラチームが登録してくれて、本業以外の仕事をしてくれていましたけど、本業に専念できたらどれだけ素晴らしいでしょう?
久々に大声あげてきました。「いけ、いけ~~~!!」って。
さぁ、8月からパコムの新たな期のスタートです。21期がスタートしました。
こちらも「いけ、いけ~~!!」です。 さぁ、暑さ吹っ飛ばして、頑張っていきましょう♪