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2015年11月09日(月) パコムレター

パコムからのメッセージ【11月】

2015年11月
 
パコムからのメッセージ【11月】
 
山々が美しく紅葉する季節になりました。
秋生まれの私は、子供の頃から秋が好きでした。が、この頃は、ちょっと秋が来ると切ない気持ちにもなります。というのも季節と自分の人生が少し重なるような気がしてきたからです。人生も四季と同じように、柔らかい陽射しと新緑の中で過ごす時間、ぎらぎら熱い時間、深みを増して色づく時間、そしてすべてをそぎ落として、もともとあるべき自然の形になる時間、四季と人生の時間をそんな風に例えてみました。
いま、まさしく自分自身が、秋の真っただ中。周りの友人を見ても、紅くなっている人、黄色に色づいている人、緑のままの人、茶褐色に渋くなっている人、見ていてとても面白い。
柿の葉みたいに、いろいろな色彩を交えていたら楽しいだろうな、と。
 
先日、美容師をしている友人が作ったお野菜を頂きました。勿論、無農薬です。白菜と大根を頂いたので、大根の葉っぱをちりめんじゃこと一緒に甘辛く仕上げて、白いご飯のお供にいたしました。大根は、かつて食したことがないくらい甘く、柔らかく、洋梨のような食感でした。虫がついているよ、と忠告は受けておりましたが、期待を裏切らず、美味しい葉っぱには虫がおりました。美容師の彼は、中学時代に農業高校に進学を希望したけれど、担任の先生から「高校は普通科へ行け」と言われ、普通科の高校へ進学しました。その後、15歳で美容師になりたいと思い、美容師の専門学校に行って美容師になったのですが、今は、美容師のかたわら美味しい野菜を作っています。やりたいことすべて到達したわけです♪
スーパーで買う野菜と違うのは、勿論、『無農薬』という先入観もありますが、知っている人が作っている、という安心感が大きいわけです。最近、外食をする際も大型チェーン店より、小さいカウンターだけで作り手の見えるお店で食事をしたいと思うようになりました。「顔が見える」ってすごい安心感があります。
eラーニングは手軽でどこでもできるけれど、教えてくれる先生の個性を肌で感じることがないし、ネット通販は手軽でいいけれど、洋服の本当の着心地はわからない。
今回の派遣法の改正に伴って出席したセミナーの講師は「派遣法の改正云々ではなくて、私たちが対峙する相手はロボットでしょう。人の仕事をロボットが担う時代はもうそこに来ている」とおっしゃっていました。インターネットやロボットと共存して、仕事をしていく時代になったわけです。そうなるとますます『人にしかできない』そんな仕事をしていきたい、そう思う秋の一日でした。
そして『あなたにしか出来ない』と言われるものを見つけていきたいですね。
1985年に観た「バック・トゥ・ザ・フューチャー」が目指した未来の2015年もあとひと月と少しで終わります。当時のSF映画の内容が殆ど現実に存在するものになっています。
私たちは、それぞれ自分色に色づいて、輝く時間を目指していきましょう。