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2017年06月06日(火) パコムレター

パコムからのメッセージ【5月】

2017年5月
 
パコムからのメッセージ【5月】
 
爽やかな五月の風が吹いてきました。山には藤の花が咲き乱れ、初夏の気分が上がってきます。
1年のうちで一番色彩豊かな季節です。
 
さて、先日、93歳になる伯父とゴルフをしました。
93歳という高齢で18ホール回れるなんて、本当に奇跡的なことだと思います。
伯父は若い頃にゴルフを始め、熱心な性格が高じて、あっという間にシングルプレーヤーになりました。
さすがに、今回のゴルフは1年ぶりということもあって、スコアはさておき、楽しんでおられました。
実は、パコムの取引先のオーナーでもあり、今でも週に数回は大阪の事務所に出勤をしています。
伯父は、戦時中凍土のロシアに赴き、命からがら帰国を果たしました。
彼は、終戦後に三宮の闇市で舶来の生地を扱う商売を始め、今を築きました。
先月までNHKでファミリアの創成期を 描いた「べっぴんさん」が放送されていました。
その時代考証のために、NHKの制作スタッフが戦後の闇市の話を聞きに、伯父のもとに取材に来られたそうです。
すでにその時代のことを語り伝える人が生存していないのです。
伯父がそんな時代を生き抜いて、今の悠々自適を楽しんでいるかと思うとそうではなく、いつも「これから」「さらに」良くなるためにはどうしたらよいか考え続けています。
時折、会長室に呼ばれては「これからは何が流行るんや?」と質問されます。
伯父が生き抜いた戦後70年近い年月と、これから数年の動きは私などには全く予想ができません。
世界でも類を見ない高齢化社会に突入する日本において、こんなに元気な90代を見ていると、自らの足で立ち、美味しい物を頂き、笑い声の出ることの幸せを実感いたします。

一回り年下の私の母は、自分で生活できる限界点が近づいていますし、母の姉妹も老いてきて、現実の介護とまではいかなくても、時間を見つけて顔を見に行き、手助けをしています。
今までは「就活」の支援が私の仕事でしたけれど、これからは「終活」についても考えないといけません。何にでも始まりがあれば、終わりがあります。「老い」は誰にでもやってきます。
否定的に捉えるのではなく、自分の「終活」は、自分で考えておきたいと思う今日この頃です。
1日1日をハッピーに暮らす。そんなささやかな願いが叶う毎日でありますように。