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2017年08月10日(木) パコムレター

パコムからのメッセージ【8月】

2017年8月
 
パコムからのメッセージ【8月】
 
暑中お見舞い申し上げます。
蝉の声がうるさくて、睡眠不足の真夏の朝を迎えています。
皆様は、夏バテなどされていませんか? 
睡眠と栄養、水分を十分に摂って無理をしないようにしてくださいね。
 
8月は、パコムにとっては、1年のスタートの時期です。
1年があっという間に過ぎてしまいますが、皆様のおかげで今年23年目を迎えることになりました。
パコムは阪神大震災の1995年に設立されたので、災害のニュースを見ると、よくぞあの大変な年に事業をスタートさせたものだと、先代の心意気を思い起こします。

今年も九州や秋田で大雨による甚大な被害が発生いたしました。
地震や水害、自然の前では、私たちは本当に無力で、なすすべがありません。
被害を受けられた方に心よりお見舞い申し上げます。

そして8月は、私たちが忘れてはならない終戦記念日があります。
今年で戦後72年を迎えます。
戦争を体験した世代がどんどん鬼籍に入っていき、戦争を知らない世代が多くなってきました。
すでに戦後生まれが82%に達しているそうです。

1945年8月6日に広島市、9日に長崎市に原爆が投下され、15日に終戦記念日を迎えたことは、誰もが知っている史実です。原爆による死者は広島で十余万人、長崎で7万人、今もなお苦しんでいる方がおられるという恐ろしい事実です。

広島に原爆投下される頃、私の母は、兵庫県西宮市にいて空襲に遭いました。
焼夷弾、爆弾の雨の降る中、12歳の母は乳飲み子の妹を抱きかかえ、2歳年下の妹の手を引き、西宮市内を逃げ惑ったそうです。
今思えば、小学生の女の子が、4-5㎏もある赤ちゃんを抱きかかえながらよくぞ火の海を走り回ったものだと思います。
その時に見た地獄のような絵図がいまだに脳裏に焼き付いていると言います。
その頃、母の姉も母親もすでに焼夷弾の被ばくで動けぬ体になっておりました。
そして15日に終戦を迎えました。

今、これを読んでくださる殆どの方が戦後生まれですが、過去の出来事にしてしまうのではなくて、 尊い命が奪われた事実を伝えていく必要があります。
そして決して同じ過ちを繰り返さないように私たちが、知識をもって次世代に伝えていきましょう。

自然災害は抗うことができませんが、戦争は、人災なので私たちが阻止することはできます。
人の命の尊さに差はありません。
与えていただいた命ですから、自分にとって価値ある時間を過ごしていきたいと思うこの頃です。