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2017年09月08日(金) パコムレター

パコムからのメッセージ【9月】

2017年9月
パコムからのメッセージ【9月】
 
朝晩は秋の気配を感じるようになりました。
耳に残る蝉の鳴き声から涼やかな秋の虫の音色へと主役交代です。
今年の楽しい夏の思い出は心に刻まれましたでしょうか?
 
先日から世間で物議を醸しているジャズトランぺット奏者の日野皓正氏の中学生ビンタ事件について思うことがありました。
私は動画を見ていないので、なんとも判断ができませんが、昔は先生が生徒をビンタしたりなんて頻繁にありました。
決してそれを良しとは思っていませんが、何かしら原因があって結果があると思います。
その真実は、当人たちにしかわからないことなので、第三者が善悪を決めつけるのはいかがなものかとは思いますが、まずは中学生に怪我がなかったことは幸いでした。
ただ、体罰的な方法ではなく、他の解決策はなかったのか?数ヶ月も指導していた生徒だっただろうにコミュニケーションはどのように図られていたのか?と思うと手をあげてしまったことは残念でした。

今は少しでも行き過ぎた行為があると「セクハラ」「パワハラ」「アカハラ」などと言われ、何をするのも躊躇する時代になりました。
「ハラスメント」というのは嫌がらせや相手を不快にさせる行動です。
なんと「ハラスメント」には32種類もあるそうです。
そんなものを覚える必要はないのでここには列記いたしませんが、誰が名づけたのか馬鹿げた名称のハラスメントがありすぎます。

そもそもこの手の問題は、すべてが発信者と受け手の問題だと感じています。
相手を思いやって伝えたけれど、受け手にとっては苦痛な言葉や行為であったかもしれません。
あるいは、発信人に対してもとより嫌悪感を抱いておれば、どんな提案や忠告も否定的に捉えるでしょう。
私も知らぬ間に多くの人を傷つけているかもしれないなぁと思うこともしばしばです。
以前、同性の友人関係のなかで、彼女に良かれと思ってやっていたことが、ある日「それは私にとって苦痛だ」と言われ茫然自失したことがありました。しかしながら言われなかったら一生気づかなかったかもしれません。
人の感じ方はそれぞれ違います。
相思相愛だと思っていたのに完全な片思いだったようです。

私たちが円滑な人間関係を構築するのは、プライベートであれ仕事上であれ、双方のたゆまぬ努力の上に成り立つということを認識して、1人でも多くの人に自分自身のことをわかってもらえるように自らの言葉を発信しなくてはいけません。
当然のことながら、自分と違う考えを発信する人もいるでしょう。
違う考え方があるから私たちは進化する、そう思って今日もいろいろな方との対話を楽しんでまいりましょう。