2017年11月15日(水) |パコムレター
パコムからのメッセージ【10月】
10月に入り空気に透明感が出てまいりました。
秋の美しい青空に、涼やかな雲が気持ち良い毎日です。
食べ物も美味しくて、ついつい食欲倍増です。
9月の末日に誕生日を迎えるため、10月は自分の中でも毎年リセットされたような気分になります。
実は、私がパコムで仕事をスタートしたのは1997年、20年前の10月1日でした。
なんと年月の経つのが早いことでしょう!設立されて3年目に入社したわけです。
ただ、年を取るという個人の現実そのものではなく、20年前と今ではあらゆることに変化が生じています。
仕事のあり方ひとつにしても、当時は、携帯電話も全員が所有しているわけではありませんから、夜遅くまでスタッフの皆さんの自宅へ電話していました。採用については、すべて新聞や雑誌の紙媒体での募集でした。
システムなども導入されておらず、手作りの書類で契約書などを作成していました。
37歳で入社した私も57歳という年齢になってしまいました。
先日「未来の年表」という本を読んでおりましたら、2020年、東京オリンピックの年には女性の2人に1人が50歳以上になるという予測が出ています。
今後、仮に出生率が上がったとしても、出生数が増えるという可能性は低くなります。
そもそも出産可能な女性の年齢が上がっていくため、子供を生める人が減少していくからです。
私たちは、人口が減少していくという世界史においても『極めて特異な時代』を生きているわけです。
その年表では、2030年には百貨店や銀行などが消えていくなどと具体的なことが列挙されています。
あくまでも予想ですから鵜呑みにして不安にかられるばかりではいけませんが、これから劇的に改善されるだろうと楽観視もできません。ただ、その本は、悲観的なことだけを列挙しているだけではなく、小さくても輝く国になるための選択肢も記載してくれています。
私たちが便利になりすぎた世の中を少しタイムマシンに乗って戻してみるのも必要かもしれません。
私が子供の時代に流れていた「大きいことはいいことだ」というCMがありますが、これからの時代は「少量生産、少量販売」のモデルになる必要があります。イタリアの地方の小さな村では、独自のデザイン力、技術力で圧倒的なシェアを占める商品を海外に送り出しています。
薄利多売ではなく“こだわりの逸品”で労働力が減少するなか生産性を上げることができればいいですね。
少子高齢化を含め、私たちの抱えている大きな課題を私たちが認識しなくてはいけない時代です。
いま、日本の政界はまるで椅子取りゲームでもしているような騒々しさですが、真剣に私たちの未来を託せる人を選びたいと思います。
今月22日の投票日には、大切な一票を投じてきましょう。