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2019年05月10日(金) パコムレター

パコムからのメッセージ【5月】

2019年5月(令和元年五月)
 
パコムからのメッセージ【5月】
 
今日5月1日は令和元年の幕開けの日です。
元号をあまり使うことのない私は、改元には特に感慨はありませんが、平成から令和への移り変わりという時代の区切りであると感じました。
上皇陛下、上皇后美智子さまは私の両親と同世代、新天皇陛下は私と同じ年生まれ。まさに2世代に亘り、同じ時代を生きているという意味で、勝手な親近感を感じ、この変動の時代に向けて新天皇陛下らしい発信を期待したいところです。

昭和の時代も戦後までは天皇陛下を「現人神(あらひとがみ)」と崇めていましたが、天皇陛下の人間宣言によって今ではそのように言うこともなくなりました。実際、平成の時代、上皇陛下は災害時に多くの庶民の方を見舞われて優しいお言葉をおかけになられました。戦争を体験されたので、今の平和についても言及をされておられます。
民間から皇室へ嫁がれた上皇后美智子さまは、品格のあるお方であのように穏やかなお顔で年齢を重ねておられることに、女性として本当の美しさと力強ささえ感じます。

平らに成ると書いて「平成」ですが、実際平成の30年間はどんな時代だったのか、この機会に振り返っておきたくなりました。
平成元年12月29日大納会で日経平均株価は過去最高値38915円を付けましたが、翌年には半値近くまで暴落し、平成3年にはバブルの崩壊という現象が起きました。またその年には湾岸戦争がスタートしています。

平成7年1月は阪神大震災が起きました。
経験したことのない大規模災害は、私の生き方や考え方を大きく変えました。
そして3月には地下鉄サリン事件で多くの犠牲者が出ました。その年8月にパコム設立。

平成13年のアメリカ同時多発テロはまるで映画の映像かと思いながら、テレビ画面を茫然と見ていました。
平成17年の福知山線の脱線事故。未曾有の列車事故でした。
当日、遅れていたスタッフがいて、まさかこの事故に巻き込まれていないか?とやきもきしたものです。
平成20年、リーマンショック。ここから働く人たちの立場や働き方が大きく変わったとも言えるでしょう。
平成23年3月は東日本大震災が起きました。リアルタイムで見る悪夢の映像は脳裏に焼き付き、原発の処理などいまだに解決できない重大な問題を抱えて今に至っています。
平成28年には、熊本地震もありました。

そう考えると決して平坦な30年だったわけではありません。
与えられた寿命ではなく、災害や事故で命を落とす人がいかに多い世の中だったか、と痛感させられます。
私自身にとっても、変化の大きい激動の30年を生き抜いてきたのだ、と今更ながら思います。

平成元年3%でスタートした消費税は令和元年に10%になります。
平成で先送りしたツケの多くが令和に持ち越されています。時代が変わったからと言って、自然に何かが変化するのではなく、自分自身が主体的に生きていかなくては何一つ変わらない、そう思って令和のスタートを切ります。