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2019年07月12日(金) パコムレター

パコムからのメッセージ【7月】

2019年7月
 
パコムからのメッセージ【7月】
 
夏至が過ぎると、なぜかちょっぴり切なくなります。
これから煮えたぎるような夏が始まるというのに、太陽の日照時間は、日ごとに短くなっていくのですから。

7月はパコムにとっては、1年の締めくくりの月でもあります。
8月から25期がスタートいたします。
企業としての四半世紀という時間を生き抜いてきたことは、良いことも心痛い日々もあったと振り返っています。
それら全てを均して考えてみると、こうして継続しているということに、感謝の気持ちでいっぱいになります。

それにしても月日の流れの速いことは驚きです。
子供の頃は、夏休みの家族旅行の日が来るのが楽しみで待ち遠しかったのに、今は気がついたら旅行から帰ってきているような、そんな気さえします。
ここ数年は、どこに行ったかさえ記憶の彼方に消え去っています。
大人になってからは、1年1年、1日1日の時間が風のように過ぎ去る感覚に襲われます。
私たちの仕事は夏にクリスマスのことを考え、クリスマスには春の予定を組んでいます。

こんな風に年齢を重ねるに伴って時間感覚に変化が生じることを、フランスの哲学者ポール・ジャネの名前にちなんで『ジャネーの法則』と呼ぶそうです。
5歳の子供にとって1年は人生の1/5(=20%)もの大きな割合を占めますが、50歳の大人にとっての1年は1/50(=2%)にしか過ぎません。
つまり10倍もの感覚の違いがあるということで、5歳の子供にとっての1日は、50歳の大人の10日分に相当します。言い換えると、50歳の大人は、5歳の子供に比べて10倍も早く時間の過ぎるのを感じるということになります。
時間感覚が10倍とは驚異的です。
子供の頃は、見るもの、聞くものが新鮮で刺激的でしたけれど、大人になってからはある程度決められたことを日々の中でこなしていくため印象の薄い日を送っているせいもあるでしょう。
それが時間の体感速度に影響しているというと納得がいきます。

しかしながら時間は万人に平等です。
お金を出しても買うことができません。
神様が個人に与えてくれる生の時間は多少の差がありますが、私たちが自分の時間をどのように使うのか、それは個人の生き方次第です。
新しい期を迎えるにあたって、改めて自分の時間を見直して、丁寧に生きていきたいという気持ちになりました。