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2019年12月05日(木) パコムレター

パコムからのメッセージ【12月】

2019年12月
 
パコムからのメッセージ【12月】
 
先日まで暑い暑いと言っていたのに、早くも師走を迎えます。
暑い時期が長引くと彩り美しい紅葉を楽しめないようですが、皆さまは「秋」を感じた時間がありましたか?

最近の私は、色づく紅葉や、秋の夕暮れを見たり、音楽を聴いて、何となく涙もろくなったりすることがよくあります。
若い頃にはこんなに自然の風景や歌詞の意味に心動かされることはなかったと思うものです。  
感受性が豊かになったのか、と思っていましたが、実はそうではなく、年をとって感情が深まるのは、老いによって感情抑制が利かなくなっているらしいです。

つまりは脳の機能の衰えが原因だとか!

脳の機能は、20歳で成長が止まり、その後は低下するばかりです。
当面は今までの経験値や知識でカバーできるけれど、衰えがてきめんに表れるのは50代からです。
涙もろくなると同時に怒りっぽくなったり、イライラしたり、感情を抑制する脳の機能が低下して「キレる老人」になっていくというわけです。昨今、キレる老人が多いと話題になっていますが、キレる人が多くなったのではなくて、高齢化社会によりかつてより老人が増えたので目立つようになってきたのでしょう。

では、どのように脳を鍛えれば感情を抑制して穏やかに生活できるのでしょう。
いくつかの対処法があるようなので、ご紹介いたします。

「文章を手で書く」「大きな声で音読する」「簡単な計算を素早く解くドリル」などが、脳の処理能力を上げるのに効果があるそうです。とても簡単なことだけれど、私自身が社会人になってから、その3つからとても疎遠になっていることに気づきました。

また脳科学的なアプローチとは別に、心理学的な側面から怒りをコントロールする方法として「アンガーマネジメント」という手法があります。
私も以前に研修を受講したことがありますが、怒りそのものを否定するのではなく、うまく付き合う方法を探るものです。怒りを抑えるために「6秒ルール」というのがあります。   
怒りの感情が発生してから、理性が働くまでの6秒間がカギなので「1.2….6」と数えてみましょう。
すると怒りの気持ちが収まり、少しずつクールダウンしていきます。意外と6秒って長いものですね。

人生100年時代が到来と言われています。
自分の感情ともうまくつきあいながら、体も脳も健康な人生を送りたいものです。そのためには、何らかのコミュニティーを作ることも必要となってきますね。

音読をするのが、脳に良いなら将来(!? いつのことやら)朗読ボランティアなどやってみたくなりました。
皆様、2019年1年間、ありがとうございました。
皆様にとって良い年末年始でありますように。